2017-10-16

「である」型加速器

各々が狭い領域での「する」に集中し、領域間を「である」ベースのコミュニケーションによる大量の均質な抽象で埋め尽くすことで、エントロピー増大を加速させる。

専門分化、急成長、大量消費、人口増加、ポピュリズム、思考停止。「である」型加速器によって、とにかく早くわかることを目指した社会の行き着いた先が、これらだったということだろうか。
現実からの抽象化作用よりも、抽象化された結果が重視される。
丸山眞男「日本の思想」p.65
何もかもが専門分化した世界では、人間は個としてはまったく不自由で、何かの専門家としてだけ自由を手に入れることになってしまう。
An At a NOA 2017-05-12 “自由と集団” 
近代以降の急成長は、理由付けによってエントロピー増大が加速したというだけのことなのかもしれない。
An At a NOA 2017-09-15 “タイムマシン” 
判断基準が更新する過程をないがしろにし、判断基準を所与のものとした上で「正しい」ことを求めるだけの、「とにかく早くすっきりしたい」という思考停止。
An At a NOA 2017-10-13 “せっかち

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