2011-06-08

(A,A,A,G,M,N,R)

英語のアナグラムにはなかなかうまいものが多い。

Statue of Liberty = built to stay free
vacation time = I am not active
the eyes = they see
listen = silent
(via: http://wordsmith.org/anagram/hof.html)


アナグラムと回文ではどちらがつくるのが難しいだろうか。
諸外国語の多くでは圧倒的に回文だろう。
(母音と子音の順序にかなり規則性があるため。)
日本語は母音と子音が一体になった記号を用いるため、
他言語に比べて回文は作り易いといえる。

n文字の文が回文になっているかの判定は、n-1箇所の
句切れの有無に対して意味が通るかの試行になるので、
高々2^(n-1)通りを試せば良い。
これに対してアナグラムの場合、重複を含む順列の数を
掛けるので、
2^(n-1)×(n!)/(n1!n2!n3!…)
    where Σni=n
となる。
元の文が重複のない10文字の場合、回文512通りに対して
アナグラム1857845600通りである。
これだけたくさん候補があるならばアナグラムのほうが作り易い
と思ってしまうのは、この宇宙のどこかに地球に似た惑星が
あるのを期待するのと同じ心理かもしれない。