2014-06-20

「社会を明るくする運動」と書かれた横断幕が、
今日も社会に影を落としている。

物理的にも、心理的にも。

2014-06-16

平泉

■五月雨の降り残してや光堂

うれしさや このひだりての ふかみどり
(嬉しさや この左手の 深緑)

こひされり だてのかりやの しみどうふ
(恋去れり 伊達の仮屋の 凍み豆腐)
しみどうふ だされてひやり のこりのか
(凍み豆腐 出されて冷やり 残りの香)

ふみだして どこかされりや りのうのひ
(踏み出して/文出して どこか去れりや 離農の日)

ふりみだし されどこのひの てかりやう
(降り乱し されどこの碑の テカリ様)


■夏草や兵どもが夢の跡

さもわがや とどくなつもの つゆのあめ
(さも我が家 届く夏物 梅雨の雨)

2014-06-12

理系文系

日本には理系と文系という世にも珍しいくくりが
全国的にまかり通っている。

理系と文系の違いなど本来はほとんどないが、
強いて挙げるとすれば、「不確定要素の排除」に
集約されると思う。

理系は可能な限り不確定要素を排除し、あらゆる事象を
単純化して把握しようとする姿勢をもつことが多く、
文系は不確定要素を不確定要素のまま取り込んでおき、
複雑なままで把握できる限りのことを把握するという姿勢を
もつことが多いと思う。

そのため、理系にとっては「新しいものほど良いものだ」という
観念が、比較的多くの場合成立する。
不確定要素を排除したモデルでは、時間とともにその精度を
単調に増加させることが可能なので、数学、物理学等の各分野で
新しい理論が過去の理論を包括しつつ更新するということがままある。

それに対し文系は、より歴史を重視する傾向にある。
法学、文学等、時系列における前後関係によって優劣が
つけられないものを扱うことが多いと思う。
最大の不確定要素である「人間」が関係する領域が広く、
時代に応じて判断基準が変化することによるものだと
考えられる。


まあ結局、違いなんてどうでも良いのだけど。

2014-06-01

study07

【毎食あの梅】
悪魔の証明
【心霊の上層】
【嬉しそうのジョイン】
深窓の令嬢