2018-02-26

労働の裁量

裁量労働制やホワイトカラーエグゼンプションに関して疑問なのは、仕事の管理における労働者側と使用者側のバランスが変化することについて、双方がどのようなイメージをもっているのかだ。

個々の仕事にかける時間や手間や、結果の質、それに対する報酬などの管理にはコストがかかるし、技術と責任が必要になる。管理職の給与が高いのは、管理の対価であるはずだ。

管理が部分的にでも使用者側から労働者側に移れば、使用者側の管理コストが減る分、労働者側の報酬が増える代わりに、労働者側には経営能力と経営責任が求められることになる。

もちろんこれは一つの理想化した状況であるが、管理バランスの変化のイメージが抜けた議論にあまり意味があるように思えない。

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