2016-07-26

Omnitone

この間書いたような聴覚VRをGoogleが実装したようだ。
Omnitone: Spatial audio on the web
Omnitone

ambisonicsという名前が付いているらしい。
binaural rendering, head-related transfer function等、
仕組みはおおよそ想像どおりだ。

実際にデモを聴いてみると、やはりよい。
これでもう、VRにおける聴覚の第四の壁も消せる。
視覚と聴覚が支配されると、
もう概ね「今、ここ、私」は仮想できる。
そう。
現実が処理される情報のことであり、
意識が情報処理過程のことなのであれば、
仮想されているのは現実の方ではなく、
どちらかというと「今、ここ、私」の方なのである。


2016-07-27 追記
Omnitoneのデモを改めて聴いてみて感じたのだが、
こちらが動けないので、音源が動かない場合に、
生態学的知覚システム」においてギブソンが指摘した
円錐の問題が生じる。
そう言えば、HMDとこのシステムを組み合わせる場合、
聴き手も動くことになると思うのだが、複数のマイクで集音した
データを使えば対応可能なのだろうか。
2マイクなら面内移動は対応可、3マイクなら3次元移動も
対応可等。

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