2016-07-30

FPS

FPS(First Person Shooter)は、VR技術によって初めて完成する。

従来のFPSは、モニタという第四の壁があることで、
一人称視点でありながら私ではないという、
中途半端なものであったように思う。
それが、VRによって第四の壁がなきものにされることで、
ユーザは初めて「今、ここ、私」としてゲームを体験し得る
ことになり、ここにFirst Personが完成する。

そのゲーム内において、それでも躊躇なく銃を打ち続けられるだろうか。
それは、従来の画面越しのFPSとどのくらい違うだろうか。
もしそこで、銃を打てなくなってしまうようなことがあれば、
VRは新しいrealityと「今、ここ、私」のセットを仮想するだけの
技術に達したと言ってよいだろう。

ユーザは、ユーザではなくゲーム内のキャラクタになってしまうことで、
ためらいが生まれ得ると思う。
そのキャラクタは私だろうか、私ではないだろうか。

No comments:

Post a Comment