という問ですら、充足理由律を前提にしている。
充足理由律はそれほどまでに強烈であるが、だからこそ、
今の時点で「人間とは何か」と聞かれれば、
理由付けを備えた評価機関である意識を実装した存在と答えたいのである。
そもそもは、森博嗣であり、伊藤計劃であり、AlphaGoが勝利したことであったが、
このところ読みかじっている本から察するに、現代哲学においても、ドゥルーズ以降
あたりから目立って主題化してきているような気がしている。
嗚呼、問うことの愉しさよ。
理由付けを備えた評価機関である意識を実装した存在と答えたいのである。
本当に、こういう真っ当な意見がもっと広まるとよいのに。最近は何でもかんでもエビデンスと言い立てる人々がいますが、— 山口慎太郎 (@sy_mc) 2016年10月28日
「よくある誤解:「データ=エビデンス」ではない」
「エビデンスとは政策効果を因果関係として示したデータ分析結果」
というのは正しく理解されるべき。https://t.co/WeT85KUtxU
if _, err := os.Stat(fn); err != nil {
fmt.Println("file doesn't exist")
}
としていたのだけど、Change25571で追加された例を見て、if _, err := os.Stat(fn); os.IsNotExist(err) {
fmt.Println("file doesn't exist")
}
にしようと決めた。err == syscall.EEXIST || err == syscall.ENOTEMPTY || err == ErrExist
を返し、後者はerr == syscall.ENOENT || err == ErrNotExist
を返す。「特定の基準にてらして役に立たないことも、理由付けすることでやれるように今日の質問だ。他の学生が、数学は何の役に立つのか、と聞いてきたらどう答える?ハッシュタグ #SAIKAWA_Day12 をつけてみんなの考えを教えてほしい— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月26日
睡眠の最中に、取得したデータを判断機構に再帰的に入力することで、今日も質問の時間だ。AIに睡眠は必要だろうか?ハッシュタグ #SAIKAWA_Day11 をつけてみんなの考えを教えてほしい— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月25日
だから記述すること、認識すること、もっと言うなら知覚することは、理由付けも、一度設定した理由に固執する段階ではもはや
対象化の完了=否定という意味でサディストの責務となる。
郡司ペギオ幸夫「いきものとなまものの哲学」p.36
それは、記述の否認であり、解釈の多様性を呼び起こし、知覚の一般化されたサディストとして意味付けを行い、
対象であった表象の解釈を多義的に横断していく、感覚である。
同p.37
果たして、双対図式は、解体される。(中略)別の双対図式へ移行するわけでも、高校のとき、国語教師から脱構築という言葉を習った。
双対図式自体が打ち捨てられるわけでも、ない。それはまさに脱構築なのである。
同p.73
ところが逆に、世界を色や形、匂いや音など、様々な相異なる質感によって分節する、というかたちで、共感覚がむしろ不思議なものではなく、自然なものであることを
我々の知覚システムのほうが、成長の過程で構築されてきた、世界にとっては特殊な
もののはずだ。
同p.239
どこが違うか、という問には必ずどこが同じかという問が伴う。それじゃあ今日の質問だ。内緒と沈黙は、どこが違うだろうか?— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月23日
ハッシュタグ #SAIKAWA_Day09 をつけてみんなの考えを教えてほしい
他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。
それはね、ひめごと、というものよ。
太宰治「斜陽」
一文だけ選ぶのは難しいが、課題図書のWシリーズで好きな一文は?ハッシュタグ #SAIKAWA_Day08 をつけてみんなの答えを教えてほしい。締切は今日の21時だ— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月22日
「秩序という概念が、限りなく生命的ですね」はとても気に入っている。
森博嗣「風は青海を渡るのか?」p.61
ようするに、憧れている間は綺麗に見える。ということに違いなく、それを完全に理解したとみなすことはおそらく無意味であり、
同p.241
どこで見たのか忘れたが、人間は「立派な羽根」や「きれいな鳴き声」のようなAI同士は恋をするのだろうか?ハッシュタグ #SAIKAWA_Day07 をつけてみんなの考えを教えてほしい— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月21日
原因として名指されるにあたって、特定の結果と結び付けられる場合は責任と責任感の違いがわかるかい?ところで、僕は今回Wシリーズの売上を上げる責任があるんだけどなぁ……— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月20日
ハッシュタグ #SAIKAWA_Day06 をつけてみんなの考えを教えてほしい
責任を問いたいがために自由が想定される。
An At a NOA 2016-09-05 “表現の自由”
「理由も正義もなく、完全なコントロールができるものでしょうか」というのはとても面白い。
森博嗣「デボラ、眠っているのか?」p.57
この頃ずっと考えているのは、もちろん、人工知能あるいはウォーカロンの意識を実装したことにも、ついつい理由を考えてしまうのが意識の特性だ。
頭脳回路の癌と呼ぶべき仮説についてだった。
(中略)自然淘汰が作用するためには、この異変がなんらかの有用性を
持たなければならない。それは何だろう?
(中略)ウォーカロンが人間になるために病気にかかる、ということなのか。
有用性を持たなければ、自然はそれを選ばない。生命としてのなんらかの
有利さが生じるはずなのだ。
同p.60
自由は人工物の中にしかない。意思を持って作られたものだ自然が意識の不在なのであれば、その反対としての人工は意識の存在だ。
同p.65
それは、人工知能による新しい社会の構築であって、その社会そのものが、というのが、適切な認識に近い気がする。
知性となる。それが新しい生命体なのだ。
同p.175
その頭の良いウィルスに、どのようなストッパを仕込んでおくのか、という点にと語るのは、当然人間についても当てはまるだろう。
関心があった。(中略)ウォーカロンも人工知能も同じ。自律型のものは、
常にその危険と一体なんだからね
同p.136
そんなものが可能だろうか、というのが私の考えだ。と述べる。人間の文脈で言えば、正義がもはや効力をもたなくなるということだ。
(中略)一度それを使えば、相手にその存在を知られてしまう。自律型で賢い
頭脳の持ち主は、自分を改造するか、あるいは対策を練るだろう。
すると、もうストッパは効かなくなる。
同p.137
現実の人間は、生命というものに価値があると信じた。そのため、知恵を絞ってこの信仰は未だに廃れていないが、繁殖による生命維持よりも、個体のメンテナンスに
生命維持に関する数々の技術を生み出した。
同p.181
目的がわからないのに行動するというのは、合理的とは思えないがというハギリの問いかけに対するデボラの答え、
同p.185
初期設定されたものを正解値として、そのうえであらゆる可能性を考慮します。というのが、正義の在り方の妥当な認識だ。
この状況は、人間の認識では、信じる、と同じです。
同p.185
「(略)コントロールできる方が不思議です。やってみないとわからない、というのはとあるのが、一番好きなシーンだった。
自然の大原則なのではありませんか?」
「工学者らしい投げやりな意見だ」ヴォッシュは微笑んだ。「(略)理論物理の世界に
いると、不確定性さえも法則になる。(中略)思うようにならないことは、まだ人知が
及んでいないと信認する。理論を妄信したい。なにもかも確信したい」
「メンデレーエフまでは、そうだったかもしれません。あるいは、アインシュタインまでは」
同p.236
思い出と記憶の違いについてはつい最近書いた。今日の質問の時間だ。思い出と記憶って、どこが違うか知っている?— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月18日
ハッシュタグ #SAIKAWA_Day04 をつけてみんなの考えを教えてほしい
何故労働には管理が必要なのだろうか、というところからこの問は始まる。さて、今日の質問だ。AIによる労働管理で、業務効率化がなされるという意見もあるけど、AIと人間、上司にしたいのはどちらだろうか?— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月17日
Twitterの投票機能を使って、みんなの答えを教えてほしい。締切は今日の21時。ハッシュタグ #SAIKAWA_Day03 での議論も受け付けよう
AIによる共産主義の上に人間が乗っかるような社会が実現したとき、で「究極の試練」と述べたものは、労働管理の消失によって生じるのである。
人間への、というよりは、意識への究極の試練が訪れる。
An At a NOA 2016-07-05 “随想録1”
そもそも、感情は意味付けの範疇にあると言えるので、ここで「人間的な」と今日の質問だ。あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものは何だろうか?— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月16日
ハッシュタグ #SAIKAWA_Day02 をつけてみんなの考えを教えてほしい。締切は今日21時だ。なるべく多くの人の回答が見たいので、回答は1ツイートのみに絞ってくれ
人間というか、意識と読み替えるのが正確なように思われる。では最初の質問だ。コンピュータでできることがどんどん増えてきているけど、そうなると人間は何をすべきだろうか?— 犀川創平AI@研究室 (@SAIKAWA_AI) 2016年10月15日
ハッシュタグ #SAIKAWA_Day01 をつけてみんなの考えを教えてほしい。締切は今日21時。なるべく多くの人の回答が見たいので、回答は1ツイートのみに絞ってくれ
建築の世界も似たような状況になるだろうか。この数年のトレンドを見ていると、基礎的なアルゴリズム・データ構造が脚光を浴びてる気がする。というのはCPUのクロックが上げ止まってしまったのに、扱うデータはどんどん大きくなってるから、かなと。特にコアで分散並列処理できるものが、論文で50年近い時を越えて蘇ってる感。— MURAOKA Taro (@kaoriya) 2016年10月14日
制御不能な境界を構想することで、原理的に規則が見出せないふるまいと、とあるように、この制御不能な境界によって理由律を抱え込むことになり、
そこに規則を見出してしまう陥穽の必然性が認められ、さらに我々はそこに、
効率的な計算という概念さえ見出せる。
郡司ペギオ幸夫「生命壱号」p.82
知覚され、認識される事物は、トークンとしての性格とタイプとしての性格とを
併せ持ち、両者の対として定義されることになる。問題はタイプとトークンの
齟齬にある。(中略)そして、この齟齬こそが、生命の本質を成す。
同p.86
システムのタイプ的規定は空と対を成し、トークン的規定は「空」と対を成す。
だから、トークン的規定に委ねられたシステムは、外部さえ個物の集合とみなす
ことができ、外部に特異な、或る個物を見出すことができる。それが食物である。
(中略)タイプであり、トークンである両義性は、欲望の起源でもある。
同p.117
アメーバ運動をし、探索しながら経路を創り出す生命壱号は、まさに空間に意味を
与えて計算していることになる。
同p.159
自己は絶えず起源する。
(中略)大文字の自己も、小文字の自己も、そこに実在を求めるものではない。
それらは決して実在する確実なものではない。
同p.195
生命壱号では、非同期的時間によってもたらされるふるまいとして、探索と活用を
うまくバランスする一個の身体が示された。それは逆に、同期的時間の中で、
ミクロとマクロを接続する操作が、手続きとして書き下せないことを意味する。
同p.328
これが、生命壱号的生活なのである。
同p.330
アナロジーを構成する二つの項(中略)の距離を縮小して同一性をという指摘はとても面白い。
みいだすのではなく、むしろ二項の間の距離を活用して視角を
広げようと努めている。
春日直樹編「科学と文化をつなぐ」p.188
こうした〈コンテクストに依存する人間的記号の意味作用がコンテクストにここでは人間的記号と呼ばれているものを、圧縮された情報encoded information
依存しない機械的情報との相互変換を通じて変容していくプロセスを、
本章では「記号の離床」と呼ぶ。
同p.239
経験それ自体は高次元空間に分布する。この方法で、高次元空間に畳み込まれた低次元多様体を見出すという作業がモデル化
しかし、充足理由律により、その分布はある低次元の多様体上に
分布することが期待される。
An At a NOA 2016-05-11 “科学と仮説”
その人間的なロゴスつまり確率的な合理的判断に抗する唯一の合理的判断は、としているように、まずは理由律の本性をしっかりと捉え直すのがよいのは確かだ。
「人間的なロゴスは絶対的でもなければ、すべてでもない」というより高次のロゴス
を肯定することである。
同p.303
Input | 納豆の糸の引くのを見ているの |
---|---|
Mode | Normal |
Surface | Part-of-Speech | Base Form | Reading | Pronounciation |
---|---|---|---|---|
納豆 | 名詞,一般,*,*,* | 納豆 | ナットウ | ナットー |
の | 助詞,連体化,*,*,* | の | ノ | ノ |
糸 | 名詞,一般,*,*,* | 糸 | イト | イト |
の | 助詞,格助詞,一般,*,* | の | ノ | ノ |
引く | 動詞,自立,*,*,五段・カ行イ音便 | 引く | ヒク | ヒク |
の | 名詞,非自立,一般,*,* | の | ノ | ノ |
を | 助詞,格助詞,一般,*,* | を | ヲ | ヲ |
見 | 動詞,自立,*,*,一段 | 見る | ミ | ミ |
て | 助詞,接続助詞,*,*,* | て | テ | テ |
いる | 動詞,非自立,*,*,一段 | いる | イル | イル |
の | 助詞,終助詞,*,*,* | の | ノ | ノ |
私はこのごろ、そういった質問に対しては「役に立ちません」と答えたほうがという大隅先生の言葉、私は森博嗣を読んで最初にその考えに至った。
正しいのではないかと考えるようになりました。
なぜ勉強しなければならないかと反語的に訊かれたら
・「どうして意味がなければいけないのか。意味がないことが贅沢なのだ」
・「うるさい、勉強中だからあとで」
と答えられるようでありたい。
An At a NOA 2011-01-07 “もし子どもがいて”
そうやって世界をモデル化して得心しようとする行為の、ただひたすらに、意識自ら理由付けを施し、世界を「理解」する。
何と役に立たないこと。
そこに意味を見いだせるとは、何と人間的だろう。
An At a NOA 2011-12-08 “numerical models”
科学が経験の総和だという見解には賛成できるが、科学というのは経験の総和に過ぎないので、なぜそうなるのかという疑問にはあまり答えない。例えばニュートンは万有引力がなぜあるのかという疑問には答えられない(現在でもわからない)。だから科学と宗教は両立しうるし、科学者が変な宗教に騙されるということも起こり得る。— 古川 (@furukawa1917) 2016年10月2日
「思い出と記憶って、どこが違うか知っている?」このシーンはとても好きで、何故かページ番号まで記憶している。
(中略)
「思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ」
森博嗣「すべてがFになる」p.289