2018-11-01

U.S.A.

今更ながらDA PUMPの「U.S.A.」を聴いて感心している。

1990年代。アメリカはバリバリに世界の警察官をやっていて、音楽はCDという形態で爆発的に売れていた。ソ連の崩壊、湾岸戦争、オスロ合意、EUの誕生、WWWの誕生、Windows95発売。20世紀の後片付けがドタバタで進められる裏で、21世紀の準備が着々と進んでいた。インターネットはまだまだ縁遠い世界だった。

そんな時代を取り戻そうする大統領がいる時代に、そんな時代に書かれた曲を、そんな時代に生まれた歌手が、そんな時代のJ-POPを席巻したAvex調のアレンジで歌ったものが、音楽パッケージメディアを殺したインターネットの上でバズりながら、巻き込まれているほとんどの人に批評的な素振りがみられない。

多くのことが変わってしまったと思っていたところに現れた、ちょっとしたものだけど身体に染み付いた思い出。久々に実家に帰ったときに開けた引き出しの奥から出てきた、初代ゲームボーイのずっしりとした重みのような。単に懐かしいだけでなく、ある種の安堵感に溢れている。とても喜劇的だ。

q~b(゚∀゚)カモンベイビーアメリカ

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