2018-11-30

対称性バイアス

対称性とは、非自明な自己同型nontrivial automorphismを有することである。

非自明な自己同型が多いほど、わずかな手がかりから総体を構成することができるので、プロセッサの処理能力が低い場合には多くの対称性が埋め込まれざるを得ないし、プロセッサの処理能力が高い場合でも、高い対称性を仮定したモデルから始めて、次第に対称性を減らしていくのが、戦略的には妥当だ。

つまり、対称性バイアスは、次第に強まるのではなく、次第に弱まるのではないかということだ。対称性の破れである。

修正されながら更新され続ける総体が、実際の全体にどの程度一致しているかは、究極的には知る術はなく、長い期間をかけてチューニングされた総体をもって、実際の全体だとするしかないように思う。それが身体への信であり、構成された総体のことを、現実と呼んでいるのである。

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