2018-07-26

理に適う

rationalとreasonableは、どちらも理由付けされている状態を意味しているが、両者では理由に対するスタンスが異なるように思う。

理由には唯一の真なるものがあり、理由の付け方は一意に定まると思っているふしがあるのがrationalで、日本語の「合理的」もこちらに近い。

一方、理由付けに破綻がないことだけに触れ、理由の付け方の違いには比較的寛容なのがreasonableで、日本語だと「筋が通る」だ。

Rational vs Reasonableという記事では、両者の違いについて、rationalが自分に対するものであるのに対し、reasonableは社会的なものであるとか、Overton windowで言うと、rationalは狭く、reasonableは広いといった説明がされているが、これも理由に対するスタンスの違いの現れだと思われる。

つまりは「理に適う」に対する許容誤差をどうするかの違いということだ。「理に適う」の境界は病的なpathological事象によって常に脅かされており、それを受け容れるか否かという固定化と発散の問題である。

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