2018-01-06

DEVILMAN crybaby

「DEVILMAN crybaby」を観た。

めちゃくちゃいい。

原作を読んだことがないので比較はできないが、これ単独ですごくいい。

やっぱり印象的だったのは泣いてるシーンだ。不動明も幸田燃寛も牧村美樹も牧村ノエルもミーコもデビルマンも飛鳥了も、みんな泣き、泣くものだけがデビルマンになることができる。泣くときの絵も声もいい。牧村ノエルは「セブン」のブラッド・ピットを思い出させるし、9話のラストはデビルマンと一緒に悶えるしかない。それぞれが、言葉で分析すると消え去る何かを、とても静かに哭いている。感動とか悲しみとかでなく、泣くことそのものを理屈抜きに共有できるのはすごいと言う他ない。

湯浅政明やホドロフスキーの作品を観ていると、virtualな表現の強みというのは、色、音、形、テンポ、パース、その他諸々の要素のいずれにしろ、actualのどこかを敢えて捨象することで強調される何かにありそうだということを強く感じる。エクスタシーへの近づきを感じさせる何か。

あと、どことなく技術的特異点のことを考えた。技術的特異点が来るとしたら、それは技術的な要因よりも、悪魔に対する人間の反応のような、人間的な要因がきっかけになるのかもな、という。

4時間くらいで一気に観れるので是非観てほしい。

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