2017-03-10

一文字目

駅からの帰り道、ふと百人一首が頭をよぎり、上の句と下の句の
一文字目が同じ句について考えてみた。

家に着くまでの間に「みちのく」「ゆらのと」「あさぼらけう」
「よをこめて」の四首は思い至ったが、全部で七首あった。
陸奥のしのぶのぢずり誰ゆゑに 乱れそめにしわれならなくに
有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし
浅茅生の小野の篠原しのぶれど あまりてなどか人の恋しき
由良の門を渡る舟人かぢをたえ ゆくへも知らぬ恋の道かな
夜をこめて鳥の空音は謀るとも よに逢坂の関は許さじ
朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木
心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな

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