2019-04-19

宇宙の暗黒問題

日経サイエンス2019年5月号の特集「宇宙の暗黒問題」を読んだ。

元々もっている物理的身体の範囲を大きく超えて広がる観測事実の集合を基にして、整合的な説明を与える閉じたモデルを構築する試みには、意識らしさが現れていて好きだ。

スワンプランド予想、暗黒物質理論、修正重力理論のいずれにしろ、自らのいる宇宙なるものを理解したいという衝動に後押しされており、そこに意識特有の傾向があるように思う。

暗黒エネルギーや暗黒物質は、周転円やエカントと同じ運命を辿るだろうか。そもそも宇宙universeはuniなのか。

オッカムの剃刀を振るわないといけないという考えもまた、それはそれで一つの信念に過ぎない。

p.s.
そう言えば、「宇宙が膨張する」という文脈において、距離概念はどういう扱いになっているのだろう。
暗黒物質の影響として想定されている現象を、距離空間の変化として説明することは、つまりは修正重力理論と同じということになるだろうか。

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