2016-06-06

ベーシックインカム2

スイスのベーシックインカムに関する国民投票は
圧倒的多数で否決されたようだ。
BBCの記事

記事中、反対派の意見として、
Critics of the measure said that disconnecting the link between work done and
money earned would have been bad for society.
とあるが、下記のツイートでも指摘されているように、work doneと
money earnedのつながりはベーシックインカムによってはなくならない。
「働かなくても生きていける」ことを問題視するなら(賛否は置くとして)
批判としては成り立つけど、ベーシックインカムは生活保護と違って
「よく働くと収入が増える」仕組みでありそこが重要な点なので、
批判としてはおかしいよね。
久保田裕之(家族社会学)
@hkubota1016
https://twitter.com/hkubota1016/status/739603097983455234
どうも、そういった批判の根底には20世紀後半の社会主義の失敗を
意識しているところがある気がしてならない。

さて、ここで言われているような「働かなくても生きていける」ことを
問題視した批判にはどれだけもっともらしさがあるだろうか。
以前書いたように、
勤労の美徳というものは、仕事をすることがよいことだという正義を
掲げないと人間社会が成立しなかった時代の名残に、いつかなっていく。
An At a NOA 2016-05-26 “もったいない?
と思っているので、現状の倫理観で言えばもっともらしくも聞こえるが、
そうではない方向に舵を切るほうがよいのではないかと思う。

勤労の美徳というコンセンサスが得られなくなった時代がきたら、
あのときはまだ早かったと振り返ってもらえるだろうか。

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