2019-01-13

GODZILLA

アニメ映画の「GODZILLA」三部作を観た。

生命の完成に着地したビルサルドと、完成し得ない生命の輪廻に着地したエクシフ。抽象度の違いはあれど、生命をどこかに着地させることが、生命らしさを喪失することにつながってしまうというパラドックス。

明解で普遍的な唯一の答えがあり得るという信仰の中に、ゴジラやメカゴジラやギドラが巣食っている。答えは自然と人工の差異を生み出し、その差異がいつか怪獣として顕になる。

生きるとは、一つの怪獣を倒すために別の一つの怪獣に頼ることでも、怪獣を避け続けることでもなく、様々な怪獣と次々に出会うことだろうか。その答えへの着地ですら、一つの怪獣へと収斂するのかもしれない。
生きるのは難しい。

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