2019-01-31
息吹
@
22:34
Label:
book
テッド・チャン「息吹」を読んだ。
エネルギーの流れを介して維持されるパターン。局所的にエントロピー増大から逃れるその様には、生命を見出すことができる。
エネルギーの流れが止まればパターンは解消され、それを構成していたエネルギーや物質は残っても、生命は消え去る。
「
熱学思想の史的展開
」の最後で山本義隆が指摘していたことを、熱力学の教科書でも、ありがちなディストピア小説でもないかたちで、極めて素直に描き出している。
これは、熱力学第二法則についての傑作である。
No comments:
Post a Comment
Newer Post
Older Post
Home
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment