2016-05-09

電子書籍の引用

森博嗣のXシリーズで文庫化されていない
「ムカシ×ムカシ」と「サイタ×サイタ」を読みたくなり、
電子書籍版をGoogle Booksで買ってみた。

PC上のブラウザでもスマートフォンでも読めるし、
スマートフォン側ではPCで読んだ分も同期してくれるので便利だ。
PCでは上手くいかなかったが、スマートフォンでは検索もできる。
読み返すのにとても便利である。

さて、1つ気になったのが、電子書籍からの引用方法である。
紙の書籍はページという概念が固定しているため、ある書籍の中での
位置を指定するのにページ数が使える。
文字サイズや行間が可変である電子書籍ではページという概念は
かなり曖昧である。
(そもそも電子書籍にページという概念を含めておく必要はないと思うが、
現状ではそのままになっている。)

Google Booksでは文字サイズ等によらず、ページに相当する量が
設定されているようだ。
「ムカシ×ムカシ」では総数が213で、その中での現在位置が数字で示される。
文字サイズによっては1ページが数画面にわたって表示されることになるため、
画面遷移回数と数字はもちろん一致しないものの、書籍の中での位置特定を
するためにはこの形式がよい。
他のソフトウェアによっては%表示をしている場合もあるだろう。

%表示や節番号等、何でもよいが、電子書籍の引用形式を定めて、
電子書籍リーダ上で選択したテキストから自動生成できるようにしておくのが
よいだろう。
引用元も引用先も電子書籍なのであればリーダ内で<a>タグと同じように
直接リンクできる。
しおりやマーカの機能用に、ある箇所を同定する仕組みは既にあるのだろうから、
それをhrefに使い、タグの中身を人間にとってリーダブルな形式にするだけで
そのまま使えるはずだ。

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