2016-04-21

理解

「すべてがFになる」の冒頭で、真賀田四季は
「真実というものは他人の理解とは無関係です」
と言った。

事実をありのままに伝えるというのはそもそも
不可能なので仕方ないが、世の中あまりにも
他人からの報告に振り回され過ぎだと感じる。

昔は情報源が少なかったために、振り回されている
ことに気づくことも少なかったが、ウェブサイト、
twitter等、有象無象の情報源ができたことで、
右を向いては左を向くの繰り返しである。

善意がデマを拡散する結果となった、と言われる
こともあるが、善意とは極めて主観的な評価であり、
自分の善意は必ずしも他人のものとは一致しないし、
善意への狂信が悪意への狂信よりも悪質な可能性が
あるのは、正義と悪の場合と同様である。

本当に重要なことは拙速に決める必要はない。
そもそも2値で決められないことも多いのに、
自らわざわざ2クラス問題に落としこむことはないのだ。

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