2015-11-20

過去未来

宇宙発電、はやぶさ、新国立競技場などについて
講演を聞いた。


宇宙発電の話は、ありふれた形容をすれば、
非常に夢がある話だった。
技術的な問題はまだまだ多いようだが、
お金と人が集まれば、時間で解決できそうな
問題が多かったように思う。
そして、思ったよりもお金換算ではオーダーが落ちる
ほどではないと感じた。
話を聞いていて思ったのは、1950年代あるいはもう少し
前の時期に、原子力発電に関しても似たような
プレゼンがされたんじゃないかな、ということだった。
最近つとに感じるが、やはりエンジニアとして
非エンジニアに対していかに説明するかというのは相当難しい。
原子力発電と同じ道を辿らないことを祈る。

新国立の話で納得したのは、
1964年のときのように、国民の多くが同じ方向を向く、
という状況にならなかったのが最大の違いだという点だ。
オリンピックをやりたいのか、新しい競技場を建てたいのか、
立地はどこがよいのか、誰が設計するのがよいのか。
価値観の多様化という使い古された言葉に、ザハの案は
引きずり降ろされたのかもしれない。
みんながある程度似た価値観を共有しているなんていう
妄想を抱いている人間が、意外とまだまだ多いんじゃないだろうか。

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