2016-05-31

痛みを感じる

ついに「痛み」を感じて反応するロボットが開発される


開発されるのは「痛み」を感じるロボットではなく、
所定の入力に対し所定の反射を行う機構と、
そこに「痛み」を見る人間の心である。

しかし、それに意義がないということは全くなく、
ロボットが物語を生きるためには必要な機構だと
思われる。

ど忘れ

「ど忘れ」の「ど」に込められるのは、
「どうして忘れてしまったんだろう、
本当は忘れたくなかったのに」
という他人への(ときには自分への)
アピールだとも言える。

教育

教育というのは、端的に言うと、可能性を絞ることである。
別に将来なりうる職業の選択肢を狭めるとかそういう話ではなく、
あるものに特定の意味付けを行うこと自体が、それ以外の解釈可能性を
減らすことになるからだ。

それが良いか悪いかは別にして、集団を作るということは本質的に
ある少数の可能性に絞ることにつながり、教育はその集団による限定を
維持するために不可欠な仕組みとなっている。
それは、野矢先生の言葉を借りれば、物語を共有する必要があるからだ。
物語の共通部分が増えるほど、他者の不完全性はより高まり、
集団はより一体のものとして感じられるようになる。
小坂井先生が言っていたような、集団を実体化するからおかしなことに
なるというのも、このことと関係しているはずだ。

磁気モノポール

東大と理研が磁気モノポールを実験的に再現したらしい。
発表資料


助教の先生がファーストオーサーなのだが、この金澤先生、
たぶん同い年くらいだ。
セカンドの新居先生も2つ上くらいなので、30歳前後の
研究者が中心になっている模様。
とてもよい傾向だと思う。
でも、発表資料の頭に日付くらい入れておいて欲しい。

磁気モノポールが発見されると磁場の発散が0とは限らなく
なるので、マックスウェル方程式が書き換わる。
たぶん電場の回転の式にも項が加わるんだろう。

ところで、磁気モノポールは磁気モノポールという名前のままで
行くんだろうか。
せっかくなので、「磁子」みたいな語で置き換えて欲しいと思うが、
既に磁気モーメントの単位をもつ定数として「核磁子」や
「ボーア磁子」という単語があるので混乱を招くか。

2016-05-30

流浪の民

くうねるところにすむところ
こねろとむすこにとくるろう
捏ねろと息子に説く流浪
うるむこねこにくととろろす
潤む子猫、肉とトロロス

数学の現在

書籍部で「数学の現在」のe、i、πを買う。

eが赤、iが青、πが緑の装丁なんだけど、
 ・RGBの順だとe→π→i
 ・オイラーの公式でよく見る順だとe→i→π
なので、どの順で並べるかちょっと迷う。
さらに、各巻の奥付を見ると、
 ・e巻はi→π
 ・i巻はπ→e
 ・π巻はi→e
なので、i→π→eとなる。
これはRPN電卓でオイラーの公式を計算するときと同じ順だ。
(i、π、×、exp。HP35sだとEnterを一回も押さずに済むのが
素晴らしいが、虚部が2e-13と微妙に0にならない。)
3!=6通りから3通りには絞られたが、さて、どれで並べよう。
あと、3巻同時刊行なのだが、4巻目を出すとしたら
1巻だろうか、あるいは-1巻だろうか。

パラパラとしか目を通していないけど、面白そうな反面
結構ガッツリな内容なのでどのくらいフォローできるかは
謎である。


e巻の第3講で、確率論の基本定理として
  • 大数の法則
  • 中心極限定理
  • 大偏差原理
が挙げられている。
人間が理由付け、あるいは野矢先生の言葉を借りれば秩序付けを
行うようになったのも、大数の法則や中心極限定理から説明できたり
しないだろうか。
反応拡散方程式もそうだが、不規則なものや一様なもの、可逆なものから
規則化、局在化あるいは不可逆化が起きる過程に、意識の発生のきっかけは
ある気がする。
それは神秘的でも何でもなく、純粋に系の発展として記述され得ると思われる。

相関と因果

相関関係と因果関係を峻別する方法があるとすれば、
因果の説明にコンセンサスが得られるかどうかのみである。